先日(ってずいぶん前ですが・・・・)「中古住宅の活用」について書きましたが、4月終わりの日経新聞に
という記事が出ました。
“「専門家が劣化状況を調べる住宅診断を徹底し、仲介業者に販売時の説明を義務付け、買い手がつかずに売れ残る中古住宅の市場活性化に乗り出す」”
とのこと。
買う側のメリットとしては、
・安して中古住宅を購入できる
・欠陥がわかった時に請求が可能
売る側のメリットとしては、
・中古販売の拡大
・販売後のトラブルを回避する
だそうです。
実際に、施行される時期は不確定ですが、これが実施されれば、とても良いことだと思います。
事前にきちんと調査して、診断状況を説明する。
「中古」ですから、経年劣化や不具合が出てくることもあるかと思うのです。
でも、それをきちんと正直に買主に説明し、納得してもらう。
これが、売主、買主にとって最終的にはメリットになるのだと思います。
仮に何かしらの不具合が見つかった場合でも、
話し合いをして、そのままで良しとすることもあるでしょう。
修理ば必要な場合もあるでしょうし、
値段交渉で解決することもあるかもしれません。
中古物件には同じものは1つとしてありませんから、対処方法も状況に応じで変わってくるのは当然です。
対処方法が多様なため、売買手続きに手間がかかるのも当然。
このような手間を惜しんできちんと対処しないため、売買後にトラブル・・・なんてことになるのではないかな?
と私は常々思います。
中古物件に不具合があることが悪いのではなく(もちろん無いに越したことはありませんが)、
それを事前に把握できない・しない環境が、中古市場の活性化を阻害しているのだと感じています。
マイホームは、人生に一度きりになるかもしれない大きな買い物です。
売主さんにも、買主さんにも喜んでもらえるようにしていきたいですよね。
鎌倉駅から徒歩1分、昭和31年創業の不動産屋さん
不動産業界の不正疑惑
昨晩「ワールドビジネスサテライト(以下、WBS)」で特集されていました。
“WBSでは、いま業界を揺るがしている告発レポートを入手。さらに独自の取材を加えて、大手不動産業者の不正疑惑の真相に迫ります。”
とあります。
いわゆる「囲い込み」に関する特集です。
お客様は「囲い込み」という言葉を聞いてもピンとこないかもしれません。
簡単にいえば、自分の会社で買い手を見つけるために、ほかの業者さんから問い合わせがあっても、「契約準備中」などと言って、自社のお客様以外には販売しないことです。
何のためにこんなことをするのか?
売主と買主両方から販売手数料が欲しいからですね。ハイ。
実際、日々仕事をしているとこういう場面に出くわすことがあります。
(実際に証拠があるのか?といわれると証拠はありませんが…、わかるものです…。)
実際、弊社のお客さんの土地を探している時にもありました。
その時は、「ウチでは、紹介できないから、興味があるなら直接問い合わせてください」と正直に話しましたよ。
(その方は、結局ヤマモトでご契約いただきました。)
WBSのFacebookページに対して、「不動産会社信じられなくなります・・・・」とコメントがありました。
正直、悲しいです。。。
「囲い込み」を常習としている会社はほんの一握りなんです。きっと。
ほんとうにお客さんの事を考えている会社の方が多いはずです。
「何十年もローンを組んで、マイホームを買うのだから後悔はしないでほしい」と思いますし、
「思い入れのある自宅を売るのだから、頑張って良い条件で早く売ってあげたい」と思います。
インターネット、店頭、紙媒体、など様々なメディアに広告を掲載し、ほかの不動産会社や土地を探してるお客様に積極的に情報を発信して、そうやって多くの不動産会社は頑張っていると思います。
不動産会社=なんか怪しい・・・
実際、私もこの仕事をしてなければ知識もなく何も判らなかったと思いまし、
不動産さんや=怪しい
と思っていたと思います。
だからこそ、自分が不動産を扱う立場になった時に、そう思われないよう誠実でありたいと思うのです。